数学記号の定義
Table of Contents
数学記号の定義をまとめます。記号の意味に加え、英語の読み方、LaTeXのコマンドも記載します。随時更新して追記していきます。
集合論 (set theory)
$\in, \ni, \notin, \notni$ (集合と元の帰属関係, set membership)
集合 $A$ と要素 (元) $x$ の帰属関係を意味する。$\in$ は含む (in, belongs to), $\notin$ は含まない (not in) と読む1 2。
- $x \in A$:
- $x$ は $A$ に属する、$x$ は $A$ に含まれる
- $x$ is an element of the set $A$, $x$ belongs to the set $A$, $x$ is in the set $A$
- $x \ni A$:
- $A$ は $x$ を含む、$x$ は $A$ の要素である
- The set $A$ contains $x$ as an element
- $x \notin A$:
- $x$ は $A$ に含まれない。
- $\neg(x \in A)$ とも書ける (see “$\neg$ 論理否定”)
LaTeX コマンドは以下。
- $\in$,
\in
- $\ni$ ,
\ni
- $\notin$,
\notin
- $\notni$ ,
\notni
機械学習の文脈では、以下のような記述で用いられることがある。
訓練データセット $C$ のあるサンプル $x$ ($C \in x$) が値として 2値を取る ($x \in \lbrace 0, 1 \rbrace$) 場合、損失関数としてロジスティック関数を用いることが多い。
$\subset, \supset, \subseteq, \supseteq, \subsetneq, \supsetneq, \not\subset, \not\supset$ (集合同士の包含関係, set inclusion)
集合 $A$ と集合 $B$ の包含関係を意味する。ただし、記号 “$\subset$” に関して、意味が一意に定義されておらず、文脈により以下の2つの定義のどちらかが使用される1 2 3。
- 部分集合 (subset):
- $A \subset B$: $A$ は $B$ に含まれ、かつ $A$ と $B$ が等しい ($A$ の全要素が $B$ に含まれることを意味する)
- $\forall A, x \in A \Rightarrow x \in B$ と書ける (see “$\forall$ 全称限量”, “$\Rightarrow$ 論理包含”)
- 真部分集合 (proper subset):
- $A \subset B$: $A$ と $B$ は異なっており、かつ $A$ の全ての元が $B$ に含まれる
- $A \ne B \wedge \forall A, x \in A \Rightarrow x \in B$ と書ける (see “$\wedge$ 論理和”)
LaTeX コマンドは以下。
- $\subset$,
\subset
- $\supset$ ,
\supset
- $\subseteq$,
\subseteq
- $\supseteq$,
\supseteq
- $\subsetneq$,
\subsetneq
- $\supsetneq$,
\supsetneq
- $\not\subset$,
\not\subset
- $\not\supset$,
\not\supset
基本論理 (basic logic)
$\neg$ (論理否定, logical negation)
$\neg$, \neg
$\forall$ (全称限量, universal quantification)
$\Rightarrow$ (論理包含, material conditional)
$\wedge$ (論理和, logical and)
Equality, equivalence and similarity
$\approx$ (ほぼ等しい)
e.g. $\pi \approx 3.14159$
LaTeX command:
- $\approx$,
\approx
$\sim$ (チルダ)
- $\approx$ (ほぼ等しい) の代わり。
- 2つの数の桁数が同じ。
- $X \sim N(\mu, \sigma^2$, 平均 $\mu$ 分散 $\sigma^2$ の正規分布に従う乱数 $x$。
LaTeX command:
- $\sim$,
\sim